近江大津宮の所在地は早くに不明となり、南滋賀廃寺跡、滋賀里廃寺跡、錦織地区など長らく諸説あったが、1974年に錦織地区の現在の第1地点より東西南北に整然と並ぶ13基の大型の柱穴が発見され、規模や地層から近江大津宮時代のものと推定された。さらに周辺の各地点から続々と大型建物の遺構が発見され、ここが近江大津宮跡であることがほぼ確定となった。1979年に国史跡に指定。
実際の宮滝遺跡があったのはここから吉野歴史資料館前にかけての場所。近年石碑が建てられた。Googleマップの示す宮滝遺跡の場所もここ。史跡指定地は現在空地として保存されている。また、ここから宮滝の場所まで降りることができる。
中之庄遺跡の地。七世紀後半に遡る大型の掘立柱建物や石敷溝、苑池遺構が発見された。柿本人麻呂の阿騎野遊猟歌はもちろん、壬申の乱の際に大海人皇子が吉野脱出時に小休止を取ったとされる「菟田の吾城」との関連も指摘されている。一部の建物が復元されている。
